単糖類と二糖類では、体内での消化吸収が異なります。
単糖類はすでに最も単純な形をしているので、体が利用する前に分解する必要はなく、主に小腸で直接血液中に吸収されます(4)。
一方、ショ糖のような二糖類は、吸収される前に単糖類に分解されなければなりません。
糖が最も単純な形になると、代謝が異なります。
グルコースの吸収と利用
グルコースは小腸の内側から直接血流に吸収され、細胞に届けられます(4、5)。
ブドウ糖は、他の糖類よりも早く血糖値を上昇させ、インスリンの分泌を促します(6)。
インスリンは、ブドウ糖が細胞内に入るために必要です(7)。
細胞内に入ったブドウ糖は、すぐにエネルギーとして使われるか、グリコーゲンとなって筋肉や肝臓に蓄えられます(8, 9)。
体は、血糖値を厳密にコントロールしています。
血糖値が下がりすぎると、グリコーゲンはブドウ糖に分解されて血液中に放出され、エネルギーとして利用されます(9)。
ブドウ糖が利用できない場合は、肝臓が他の燃料源からこの種の糖を作ることができます(9)。
果糖の吸収と利用
果糖はブドウ糖と同様に、小腸から直接血液中に吸収されます(4, 5)。
血糖値の上昇はブドウ糖よりも緩やかで、すぐにはインスリンレベルに影響を与えないようです(6、10)。
しかし、果糖はすぐには血糖値を上げないにしても、より長期的な悪影響を及ぼす可能性があります。
体がエネルギーとして使用する前に、肝臓で果糖をブドウ糖に変換する必要があります。
高カロリーの食事で果糖を大量に摂取すると、血中トリグリセリドレベルが上昇する可能性があります(11)。
果糖の過剰摂取は、メタボリックシンドロームや非アルコール性脂肪肝のリスクを高める可能性もあります(12)。
ショ糖の吸収と利用
ショ糖は二糖類であるため、体内で利用する前に分解する必要があります。
口の中の酵素がショ糖をグルコースとフルクトースに部分的に分解します。
口の中の酵素がショ糖をブドウ糖と果糖に部分的に分解しますが、糖分の消化の大部分は小腸で行われます(4)。
小腸の粘膜で作られるスクラーゼという酵素がショ糖をブドウ糖と果糖に分けます。
ブドウ糖があると、吸収される果糖の量が増え、また、インスリンの分泌が促進されます。
つまり、果糖とブドウ糖を一緒に食べると、別々に食べるよりも健康を害する可能性があるということです。
まとめ
ブドウ糖と果糖は直接血流に吸収されますが、ショ糖はまず分解しなければなりません。 ブドウ糖はエネルギーとして使用されるか、グリコーゲンとして貯蔵されます。
果糖はブドウ糖に変換されるか、脂肪として蓄えられます。