熱があるということは、体温が通常よりも高いということです。
熱とは
熱があるときは、体温が37.5℃以上になります。
脳の視床下部と呼ばれる部分が、体温をコントロールしています。 通常、視床下部は体の中の温度を37℃前後に保っています。 これは、一日のうちのどの時間帯にいるか、何をしているかによって変わります。
発熱は、あらゆる種類のがん患者に共通する症状です。 発熱は非常に不快であり、本人や周囲の人に多大な心配をかけます。
がん治療中に体温が37.5℃以上になった場合は、すぐに相談窓口に連絡してください。 1日24時間対応の電話番号があるはずです。
感染症や発熱の治療が早ければ早いほど、より深刻な合併症を引き起こす可能性は低くなります。
The 3 phases of fever
発熱は、体が何か問題があることを知らせる方法です。
これは3つの段階で起こります。
体が反応して発熱する
血液やリンパ系では、感染症と戦う白血球が作られています。 感染症にかかると、この細胞がたくさん作られます。
この白血球の増加は、視床下部に影響を与えます。
発熱の初期段階では、寒さを感じ、体を震わせることがよくあります。 これは、体温の上昇に対する体の反応です。
皮膚の血管が収縮し、皮膚の外側から熱を逃がしやすい体の内側に血液を送り込みます。
すると皮膚の外側が冷たくなり、筋肉が収縮し始めます。
表皮が冷えて筋肉が収縮し、体が震えます。
熱が下がる
熱の第2段階では、作る熱と失う熱の量は同じです。
冷却
体は体温を正常に戻そうと、冷却を始めます。 皮膚の血管が再び開き、血液が皮膚に戻ってきます。
この熱の段階は、自然に起こる場合とそうでない場合があります。
合併症のリスクが高い人
幼い人や高齢者は、熱による合併症を起こしやすいと言われています。
体温が上がりすぎると、心臓の障害や混乱を引き起こすことがあります。
6歳以下の子どもは、体温が上がりすぎると発作を起こすことがあります。
しかし、ほとんどの人は、熱そのものよりも、感染症などの熱の原因のほうが、問題を引き起こす可能性が高いのです。