異常不随意運動評価尺度(AIMS)と錐体外路症状評価尺度(ESRS):遅発性ジスキネジアの評価におけるクロススケール比較

遅発性ジスキネジア(TD)の評価は,異なる研究基準や評価尺度の使用によって複雑化している。 我々は、異常不随意運動評価尺度(AIMS)と錐体外路症状評価尺度(ESRS)という一般的に使用されている2つの尺度の間の一致度を調査し、TDを定義する基準を検討した。 統合失調症または統合失調感情障害の患者(N=374)を対象に、ベースラインで両尺度の評価を行った。 線形回帰モデルおよびロジスティック回帰モデルを用いて、尺度の評価と対応する項目の地図上の得点との関係を検討した。 TDは,ベースライン時に>>または=1つの領域で中等度以上の症状があると定義された。 ロジスティック回帰法を用いて、ESRSスコアによるAIMS定義TDの予測の簡易基準を求めた。 対応する項目の評価で強い関連性があった。 “軽度 “はAIMSスコアが2でESRSが2または3、”中等度以上 “はAIMSスコア>または=3でESRS>または=4と定義した。 これらの基準を用いて、AIMSで定義されたTD症例とESRSで定義されたTD症例の間には96.0%(359/374)の一致が見られた。 ESRSのCGI-SD(Clinical Global Impressions of the severity of dyskinesia)は、AIMSで定義されたTDを最もよく予測した。 ESRS CGI-SDが>または=4(95% CI: 3.61, 4.76)の場合、>または=95%の確率でAIMSで定義されたTDと関連していた。 ジスキネジアのスコアについては、各スケール間で高い一致が見られた。 これらの結果は、ESRS CGI-SDスコアがAIMS定義TDを特定するための簡易的な基準として機能することを示唆しており、今後の研究に基づくTD分析において、運動障害の評価を行う際に有用なツールとなる可能性がある。

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