体の中には多くの神経が存在し、動作を開始したり、触覚や温度などを感じたりする役割を果たしています。 これらの神経の損傷や圧迫は、しびれの原因となります。
外部からの神経の圧迫
外からの力が足や膝を圧迫することで、しびれが生じることがあります。
きつくて血行が悪くなったり、皮下神経を圧迫したりすると、しびれが生じます。
また、足の位置によっては、一時的に膝がしびれることもあります。 骨盤の検査や手術のために鐙(あぶみ)で圧迫すると、神経を圧迫します。 また、長時間足を組むことでも、膝のしびれが生じることがあります。
傷害
膝蓋骨、脚、膝裏などの急性の傷害は、すべて膝のしびれの原因となります。
例えば、前十字靭帯(ACL)の傷害は、膝のしびれにつながる腫れや炎症を引き起こします。
2013年に行われた研究では、熱伝導パッドや湯たんぽを使って膝の裏や表を誤って焼いてしまった場合にも、膝のしびれを感じることがあるとされています。
関節炎
関節炎は、関節に炎症や腫れが生じる疾患です。
関節炎とは、関節に炎症や腫れが生じる病気で、特に膝関節は日常生活や運動などで消耗が激しいため、影響を受けやすいと言われています。
関節炎の患者さんの中には、感覚の変化を感じる方がいらっしゃいます。
関節炎の人の中には、痛みに加えて、しびれや痛みを感じる人もいます。
糖尿病性神経障害
糖尿病を患っていると、医師が糖尿病性神経障害と呼ぶ神経の損傷が起こります。 さまざまなタイプがありますが、末梢神経障害は、足の神経に影響を与えます。
糖尿病性神経障害の症状は、通常、足から始まります。
糖尿病性神経障害の症状は、通常、足から始まり、うずき、しびれ、脱力感、痛みなどがあります。 人によっては、これらの症状が膝にまで及ぶこともあります。
線維筋痛症
線維筋痛症は、原因不明の筋肉の痛みや疲労感を伴う疾患です。 関節炎のように関節にダメージを与えることはありませんが、筋肉の痛みやしびれなどの同様の症状を引き起こします。
線維筋痛症の方の中には、圧痛点と呼ばれる、触ると痛みやしびれ、反応を感じる部位があります。 膝はその一つです。
硬膜炎
硬膜炎とは、脊柱から出ている神経の1つまたは複数が炎症を起こすことです。 狭い脊柱管、位置のずれた椎間板、脊椎の骨が擦れ合う関節炎などは、すべて根尖炎の一般的な原因です。
背骨から出た神経は足を通るので、背中の炎症が膝のしびれにつながる可能性もあります。 症状が悪化すると、足が弱くなったと感じる人もいます。
膝の手術
人工膝関節置換術を受けた患者さんの中には、膝のしびれを感じる人がいます。
研究によると、手術に関連した膝のしびれを感じる人の多くは、膝の外側に症状が出ることがわかっています。