少し前に、シングルボイスコイルとデュアルボイスコイルのサブウーファーの違いについてご紹介しました。 一言で言えば、どちらを選んでもメリットもデメリットもありません。 選択肢があるからこそ、選んだアンプに、確実にパワーを出せる負荷インピーダンスを与えることができるのです。 カーステレオショップにサブウーファーを持ち込んで、それを車で使いたいと思っても、インピーダンスが合っていないことに気づくことがよくあります。 デュアル4Ωではなく、4Ωのサブウーファーが必要なのです。 そこで問題になるのが、ボイスコイルを片方だけ使うことができるかということです。
Can You Use Only One Subwoofer Voice Coil?
シングル ボイス コイル サブのボイス コイルのフォーマーと巻線を見ると、単一のプラスとマイナスの接続があります。 デュアルボイスコイルの場合、2本のワイヤーと2組の接続部があります。
カーオーディオのインストーラーは、特定のエンクロージャーにおけるサブウーファーのパフォーマンスを予測するために、Thiele/Smallパラメータと呼ばれる一連の仕様をモデリングソフトウェアと組み合わせて使用することができます。
1つのコイルを使用することについての簡単な答えは「いいえ」です。 1つのコイルを使用すると、サブウーファーの熱的なパワーハンドリング能力に影響を与えるだけでなく、磁場の強さが変わり、Thiele/Smallの仕様が変わります。
Thiele/Small Parameter Changes
まず、安価な12インチのデュアルボイスコイルのサブウーファーのパラメータを測定してみましょう。 両方のコイルが並列に配線された状態でサブウーファーを測定し、次に片方のコイルを外してテストを繰り返しました。
Sealed Enclosure Performance
VituixCAD 2ソフトウェアで、両方のボイスコンフィギュレーションを使用してサブウーファーのパフォーマンスをモデル化しました。 まず、正味の内容積が1.08立方フィートのシンプルな密閉型(アコースティックサスペンション)エンクロージャーから始めました。 グラフ1は、コイルに2.83V(4Ω負荷に8W)を印加したときのサブウーファーの出力を示しています。 中低音域からの移行が良く、リップルがほとんどない、スムーズなレスポンスです。 両方のコイルを接続したシステムのQtc(Total Q Factor)は0.8です。 これは、低域の伸び、効率、低歪みの動作のバランスが取れています。
グラフ2は、同じドライバーのボイスコイルを1つだけ接続したときのレスポンスを示しています。 システムの全体的な出力が大幅に減少し、リップルが多くなっていることがわかります(57Hz付近のレスポンスに大きな変化があります。 また、システム全体のQが1.18に跳ね上がっていることも注目に値します。
ベンテッド・エンクロージャーの性能
次に、2つのコイルを並列に使用したときのスペックを使って、ベンテッド(バスレフ)エンクロージャーを設計しました。 35Hzにチューニングされたベントを備えた2立方フィートのエンクロージャーをシミュレートしました。 下のグラフ3からわかるように、両方のボイスコイルを使用することで、動作範囲の全体にわたって比較的スムーズなパフォーマンスが得られます。