オーストラリアのシドニー沖でシロナガスクジラが目撃されましたが、これは過去100年で3回目のことだそうです。
オーストラリアのシドニー沖でシロナガスクジラが目撃されました。
このクジラは先月、ニュー・サウス・ウェールズ州のMaroubraというビーチサイドの郊外に近い海域で目撃されました。
ニュー・サウス・ウェールズ州の国立公園野生生物局(NPWS)は、金曜日にこの「極めて珍しい」目撃情報を確認しました。
地球上で最も大きな動物であるシロナガスクジラが、これほど海岸近くで目撃されることはめったにないそうです。
「シロナガスクジラは地球上で最も大きな動物ですが、その大きさにもかかわらず、シドニーの海岸を気づかれずに通り過ぎてしまう可能性があります」と、NPWSのアンドリュー・マーシャル氏はニュースリリースで述べています。
マーシャル氏によると、シロナガスクジラの体長は25メートル以上、体重は100トン(10万キロ)以上あったと考えられています。
しかしながら、シロナガスクジラはその大きさにもかかわらず、熱心なホエールウォッチャーにとっても「ほとんど『見えない』存在」であるとマーシャル氏は述べています。
「シロナガスクジラは非常に沖合に生息する傾向があり、その個体数は広範囲に分散しており、移動や重要な生息地に関するデータは非常に限られているため、あまり見かけることはありません。
その珍しさに惹かれて、Maroubra付近の海岸を泳ぐクジラを撮影したカメラマンもいました。
「言葉が出ないが、同時に100万のことを口走ってしまいそうだ」と、この写真家はInstagramの投稿で目撃情報を語っています。
「昨日、Maroubraのいつもの場所でたくさんのザトウクジラが南下するのを見ていたら、不思議な海の大いなる驚異のひとつ、シロナガスクジラが目の前に現れました」。
写真家は、このクジラに「完全に魅了された」と言い、こう付け加えました。 “
マーシャル氏は、今回の目撃情報は「ニューサウスウェールズ州沿岸で初めて確認された記録」であると述べています。
毎年約10~11%の個体数回復の兆しを見せているザトウクジラとは異なり、ニューサウスウェールズ州の海に生息するシロナガスクジラの個体数は依然として捉えどころがありません。
「だからこそ、今回のような日和見的な目撃例は非常に貴重なのです」とマーシャル氏は述べています。
「これらの種がどこに生息しているかの理解を深め、保護するために検討すべき対策があるかどうかを示唆してくれます。”
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