レンズフィルターを使うことで、写真の印象をガラリと変えることができます。 複数のフィルターの中でも、円偏光フィルター(CPL)は、カメラの液晶画面に表示される最終的な写真を向上させることができる創造的なツールです。
円偏光フィルターは、写真に鮮やかさとコントラストを与えることができる、風景写真家にとって最高のカメラアクセサリーです。
CPLフィルターで空の色を強調する
街並みを撮影していてがっかりするのは、空の色が目で見た通りにカメラに登録されていないことですよね?
レンズに円偏光フィルター(CPL)を装着することで、空の色だけでなく、画面内の要素も強調することができます。
上の画像では、ドームは白っぽく、空は明るすぎましたね。
以下に、CPLフィルターの使用前と使用後の比較をしてみました。
CPLフィルターは反射をカットする
ガラス張りの建物や水辺のある風景を撮影するとき、太陽光による反射を取り除くのはとても難しいことです。
CPLフィルターを使用すれば、フレーム内の反射体による鏡像を最小限に抑えることができます。
上の2枚の画像を見ると、CPLフィルターを装着することで、水辺の反射がほとんどなくなっているのがよくわかります。
ここでは、CPLフィルターを任意の角度に回転させることで、フレーム内のあらゆる水域の反射を最小限に抑えることができることを示す別の例を紹介します。
最大の偏光効果を得るには?
科学的には、最大の偏光効果は、円形の帯状に動く太陽から90度の角度で起こるとされています。
CPLフィルターの効果を最大限に引き出すために、カメラの位置を正確に把握するには、親指と人差し指で「L字型」を作ります。 親指を太陽に向け、人差し指で空を均等に照らし、CPLフィルターの効果を最大限に発揮できる角度にします。
そうしないと、写真の中で空が不均等に照らされ、後処理段階で修正するのが難しくなります。
CPLフィルターを使うときの注意点
1 – 光をカットする
CPLフィルターをカメラのレンズに装着すると、1~2段分の光をカットすることになります。 つまり、1/1000秒、F16、ISO100で撮影していた場合、CPLフィルターを装着すると、例えば2段分の露光量が減ることになります。 つまり、2段分の光を取り入れるためには、次のようなことが必要になります。
- シャッタースピードを1/1000から1/250に落とす、
- 絞りをF16からF8に開く、
- ISOを100から400に上げる、
従って、CPLフィルターを使用するときは、光の損失があることを覚えておいてください。そして、適正な露出を得るためには、少し補正する必要があるかもしれません。
2 – 広角レンズの使用を避ける
広角レンズを使用すると、空の色が不均一になったり、色が変化したりすることがあります。 これはCPLフィルターのせいではなく、焦点距離が広ければ空をより多くカバーすることができ、前述のように偏光効果は90度で最大になるからです。
CPLフィルターの効果を最大限に引き出すためには、24mm以上の広角レンズの使用は避けてください。
3 – 偏光の度合いは常に最大ではない
私たちは通常、F1.8やF1.4のレンズのように、すべてのものを最大の値や度合いで使用しがちです。
CPLフィルターを最大に使うと、広角レンズなどでは色が変わってしまうこともあります。
おわりに
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